Clásicos japoneses con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lee 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 179.458 caracteres · 363 pantallas
その隙をみて、劉は剣をぬいたかと思うと、僧の首はころりと床に落ちた。
鬼影
泉州の人が或る夜、ともしびの前で自分の影をみかえると、壁に映っているのは自分の形でなかった。
不思議に思ってよく視ると、大きい首に長い髪が乱れかかって、手足は鳥の爪のように曲がって尖っている。その影はたしかに一種の鬼であった。しかも、その怪しい影は自分の形に伴っていて、自分の動く通りに動いているのである。大いにおどろいて家内の者を呼びあつめると、その影は誰の眼にも怪しく見えるのであった。
それが毎晩つづくので、その人も怖ろしくなった。家内の者もみな懼れた。しかしその子細は判らないので、唯いたずらに憂い懼れていると、となりに住んでいる塾の先生が言った。
「すべての妖はみずから興るのでなく、人に因って興るのである。あなたは人に知られない悪念を懐いているので、その心の影が羅刹となって現われるのではあるまいか」
その人は慄然として、先生の前に懴悔した。
「実はわたくしは或る人に恨みを含んでいるので、近いうちにその一家をみな殺しにして、ここを逃げ去って、賊徒の群れに投じようかと考えていたところでした。