Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lee 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 179.458 caracteres · 363 pantallas

Aozora Bunko

都の石氏という家では茶肆を開いて、幼い娘に店番をさせていた。

ある時、その店へ気ちがいのような乞食が来た。垢だらけの顔をして、身には襤褸をまとっているのである。彼は茶を飲ませてくれと言うと、娘はこころよく茶をすすめた。しかもその貧しいのを憫れんで銭を取らなかった。その以来、かの乞食は毎日ここへ茶を飲みに来ると、娘は特に佳い茶をこしらえてやった。

それがひと月もつづいたので、父もそれを知って娘を叱った。

「あんな奴が毎日来ると、ほかの客の邪魔になる。今度来たら追い出してしまえ」

それでも娘はやはり今までの通りにしているので、父はいよいよ怒って彼女を打つこともあった。そのうちに、かの乞食が来て、いつものように茶を飲みながら娘に言った。

「お前はわたしの飲みかけの茶を飲むか」

これには娘もすこし困って、その茶碗の茶を土にこぼすと、たちまち一種不思議のよい匂いがしたので、彼女は怪しんでその残りを飲みほした。

「わたしは呂翁という者だ」と、乞食は言った。「おまえは縁がなくて、わたしの茶をみんな飲まなかったが、少し飲んでも福はある。富貴か、長寿か、おまえの望むところを言ってみろ」