Clásicos japoneses con furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lee 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 124.886 caracteres · 246 pantallas
娘は、若い画家のため老大家のモデルになることを承知しました。有頂天になった老画家は、思わず娘と一緒に若い画家を画室の中へ連れ込みます。若い画家の悦びはどれほどであったでしょう。しかし、彼には自分の恋人の犠牲を察して暗い顔つきのところもありました。
それほど苦心して近寄った老大家の傑作は、どうでありましたろうか。若い画家の眼の前に立てられてある一大画布には、ただ絵の具の厚い重なりがあるばかりで、これが女の像とはもちろん受け取れないばかりでなく、却って、空漠たる画面が寒さを襲うばかりでありました。しかし老大家は得意の絶頂です。その画面を指しながら、恍惚として言います。
『君たちは、まさかこれほどの完成とは思わなかったろう。見給え、若い娘の形そのものじゃないか。この胸、ぴくぴく肉が動いている……』
若い画家は自分の眼を疑って、自分の見方が悪いのではないかと思いました。そこで、斜から眺めたり、距離を工夫してみたりしましたが、やはり何物も掴めませんでした」
以上、この小説に含まれている思想は、いろいろに取れます。これについて種々な芸術論もあります。しかし、帰するところは仏教も同じであります。