Clásicos japoneses con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lee 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 290.735 caracteres · 566 pantallas
蜥蜴ありて、長十インチ以内で脇骨が長くて皮膜を被り、伸縮あたかも扇様で清水の舞台から傘さして飛び下りるごとく、高い処から斜に飛び下りること甚だ巧い。全く無害のものだが、われらごとき大飲家は再従兄弟までも飲みはしないかと疑わるるごとく、蜥蜴群に毒物と言わるるものが多いからこれも憂には洩れぬわが身なりけりで、十六世紀に航海大家マゼランと一所に殺されたバルボサの航海記に、マラバル辺の山に樹から樹へ飛ぶ翼ある蛇あり、大毒ありて近づくものを殺すとあるは、覿切この物の訛伝だ(一五八八年版ラムシオ『航海旅行記全集』一巻三〇〇葉)。マレー半島のオーラン・ラウト人信ずらく、造物主人魂を石に封じ、大盲飛竜して守らしむ。その乾児がかの地に普通の飛竜で毎も天に飛び往き、大盲飛竜より人魂を受けて新産の児輩に納れる。故に一疋でも飛竜を殺さば、犯人子を産んでも魂を納れてくれぬとてこれを殺さず。またこの飛竜能く身を※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)に変じ、大盲飛竜の命令次第人を水に溺らせ殺すという(スキートおよびブラグデン、二巻二七頁)。