Clásicos japoneses con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lee 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 290.735 caracteres · 566 pantallas
翌朝出で立ちて、途中で始めて気付き、引き還して亭主を責めたが応ぜず。叔父を訪うて泣き付くと、広げさえすれば飲食思いのままに備わる机懸けをくれる。それを持ってまた同じ旅亭に宿り、前のごとく掏り替えられ、叔父に泣き付くと、仏の顔も三度と呟きながら、今度は打てと命ずれば他を打ち続け、止めと命ずれば止む杖をくれる。それを携えて例の旅亭に宿る。亭主その杖美しく柄が金作りなるを見、夜その室に入って窃みに掛かるを待ち受けいたかの児小声で打て打てと呼ぶと、杖たちまち跳り出て烈しく亭主を打ち、勢い余って鏡、椅子、硝子窓以下粉砕せざるなく、助けに駈け付けた人々も皆打たれたので、亭主盗み置いた小驢と机懸けを返してようやく免され、かの児は件の三物をもって家に帰り母と安楽に富み暮した、目出たし目出たしとある。
『フォークロール・ジョーナル』巻四に、支那人の起原について蒙古人が伝えた珍譚を載す。いわく、貧士あり路上で二人が羊眼大の玉を争うを見、その玉を渡せ、われそれを持ちて走るに、まず追い著いた者玉の持ち主たるべしといい、玉を受け取りて直ちに嚥み下し隠れ去った。それより他邦に之きて一老人の養子となる。