Clásicos japoneses con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lee 単独行 (たんどくこう) de 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.799 caracteres · 222 pantallas
部奈から道は曲り曲って少しずつ登って行く、柄山へ行く別れ道に茶屋が二軒あり、登り切って小渋川の谷が見えるようになるとまた茶屋がある。ここから少し下って行くと白諏神社の鳥居があり、うまい水が出ている。また登って行って赤石岳がちょっとみえる辺で北条坂というを急に下ってしまい、天理教の堂のあるところで小渋川を渡ってトロ道に入り、小渋川に沿った山間の景色を味いつつ午後三時頃大河原に着いた。丸川旅館というに休んでいると、あの五人の登山者がやってきた。それは早大山岳部の連中で、部奈からずっとトロ道ばかりをきたのである。そして赤石岳から白峯へ行くと言っていたが、高山越えをして荒川岳と東岳へ往復し、赤石岳へ行かず白峯へ行ったのだった。少し遅いが昼飯を食い、記念品を買って四時頃ここを出発し、小渋湯へ七時半頃着いて一浴し伸びてしまった。ここのおじいさんは耳が遠くせがれに先立たれたと淋しそうに語っていた。
十一日、今日もいいお天気だ、しかし小渋川はちょうど梅雨後で水量激増し徒渉ができぬ。そこで小渋湯から少し引返し高山越えをしなければならぬのだが、私は高山の中腹から広河原へ下る道があると聞いたのでそれを行くことにした。