Clásicos japoneses con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lee 単独行 (たんどくこう) de 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.799 caracteres · 222 pantallas
なかなか急峻です。しかしこの途中で称名ノ滝を見るのはとても雄大です。登り切って、見覚えのある広い道を急ぎます。もはや霧が巻いていて遠望はききませんが道ばたの草、漆の木等は綺麗に紅葉しています。今度は獅子ヶ鼻岩の方へ廻ってみました。少し下ると川があります。大きな苺がたくさんなっていますが急ぐので心を残しながら川を渡って登ります。鉄の鎖の釣ってあるところが二カ所ほどありました。獅子の鼻といえばいえぬこともないような珍な岩です。鏡石の小屋あたりまでくると、霧が晴れだして大日岳が谷を距てて大きく見えるようになりました。どんどん登って行くと前方に四人の登山者が見えましたのでエホーと声をかけますと返事がありました。大急ぎできてみると、四高の生徒で神戸徒歩会の藤田君もいました。室堂へ着いたのは午後五時で、おじさんとおばさんの二人が地獄谷の硫黄を掘っていました。おじさんは九月中はいると言っていました。四校生は飯をたき、私は弁当でしたが、同じように薪代八拾銭を取られました、皆で山や熊の話等をして大いに語り九時頃寝ました。連中はシュラフザックを持ってきていましたが、それでも寒く夜中に起きて火をたいたりしたと言っていました。