Clásicos japoneses con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lee 古事記物語 (こじきものがたり) de 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 96.723 caracteres · 191 pantallas
二
と、命はまるでむぞうさにこう言って、すましていらっしゃいました。
天皇はそれ以来、小碓命のきつい荒いご気性を怖ろしくおぼしめして、どうかしてそれとなく命をおそばから遠ざけようとお考えになりました。それでまもなく命を召して、
「実は西の方に熊襲建という者のきょうだいがいる。二人とも私の命令に従わない無礼なやつである。そちはこれから行って、かれらを打ちとってまいれ」とおおせになりました。それで命は、急いで伊勢におくだりになって、大神宮にお仕えになっている、おんおば上の倭媛にお別れをなさいました。
するとおば上からは、ご料のお上着と、おはかま着と、懐剣とを、お別れのお印におくだしになりました。
命はそれからすぐに、今の日向、大隅、薩摩の地方へ向かっておくだりになりました。そのとき命は、まだお髪をお額にお結いになっている、ただほんの一少年でいらっしゃいました。
二
命は、その土地にお着きになり、熊襲建のうちへ近づいて、ようすをおうかがいになりますと、建らは、うちのまわりへ軍勢をぐるりと三重に立て囲わせて、その中に住まっておりました。そして、たまたまちょうどその家ができあがったばかりで、近々にそのお祝いの宴会をするというので、大さわぎでしたくをしているところでした。