Clásicos japoneses con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lee 古事記物語 (こじきものがたり) de 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 96.723 caracteres · 191 pantallas
そして王のお妃の長田大郎女をめしいれて自分の皇后になさいました。
あるとき天皇は、お昼寝をなさろうとして、お寝床におよこたわりになりながら、おそばにいらしった皇后に、
「そちはなにか心の中に思っていることはないか」とおたずねになりました。皇后は、
「いいえけっしてそんなはずはございません。これほどおてあついお情けをいただいておりますのに、このうえ何を思いましょう」とお答えになりました。
そのとき、ちょうど御殿の下には、皇后が先の大日下王との間におもうけになった、目弱王とおっしゃる、七つにおなりになるお子さまが、ひとりで遊んでおいでになりました。
天皇はそれとはご存じないものですから、ついうっかりと、
「わしはただ一つ、いつも気になってならないことがある。それは目弱が大きくなった後に、あれの父はわしが殺したのだと聞くと、わしに復しゅうをしはしないだろうかと、それが心配である」とこうおおせになりました。
目弱王は下でそれをお聞きになって、それではお父上を殺したのは天皇であったのかとびっくりなさいました。
そのうちに、まもなく天皇はぐっすりお眠りになりました。