Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lee 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 220.431 caracteres · 428 pantallas

Aozora Bunko

「へえい、よく存じおります。むっちりとした小太りで、なかなかもみでがございますよ」

「やっぱりそうか。にらんできたとおりじゃったな」

「え? にらんできたとおりとおっしゃいますと、どこかでだんなは、てまえがあの家へ出入りすること、お聞きなさったんでござんすか」

「くろうと上がりの女は、どういうものか女按摩より男按摩を好くと聞き及んでいたから、きさまの家の表に吉田久庵と男名があったのをみつけて、ちょっと尋ねに参ったのじゃ」

「さすがはお目が高い、おっしゃるとおりでござんすよ。このかいわいをなわ張りの女按摩がござんすのに、ご用といえばいつもこの老いぼれをお呼びですから、男は死ぬまですたりがないとみえますよ」

「むだ口をたたくに及ばぬ。家内は幾人じゃ」

「ふたりと一匹でございます」

「一匹とはなんじゃ」

「ワン公でございます。それもよくほえる――」

「亭主は何歳ぐらいじゃ」

「四十五、六のあぶらぎった野郎――と申しちゃすみませんが、人ごとながら、あんなべっぴんにゃくやしいくらいな、いやな男ですよ」

「商売はなんじゃ」

「上方の絹あきんどとか申しやしたがね」

予期しなかった一語を聞いたものでしたから、同時に右門の目がぴかりと光りました。