Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.558 caracteres · 480 pantallas
こっちのお役人さまにてつだっていただいて、お寺へお連れ申してから、せいぜいお看病してあげなさいよ」
「あい、おじさん。今度またお目にかかりましたら、お地蔵さまともお相談をして、おはぎをどっさりおもてなしいたします。さようなら……」
愛くるしい声をあとにして、まず目ざしたところは、むしろ意外といっていいご本寺の一真寺なのでした。これこそは忘れてはならぬ右門流十八番中の十八番、一見迂遠に見えて迂遠でない、遠回りしていって、事の起こりの根から探り出す名人独自のからめ手詮議なのです。――急ぐほどに、しっとりと沈んだ朝の大気の中を漂って、目ざしたその一真寺の境内から、しだいに強く線香のにおいが近づきました。
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「へへえ。いばってやがるね、この寺はこりゃまさしく大師さまですよ」
「偉いよ。おまえにしちゃ大できだ。いかにも真言宗のお寺だが、どうして眼がついたかい」
「バカにおしなさんな。だから、さっきもお断わりしておいたんですよ。あっしだっても字ぐれえ読めるんだからね。この上の門の額に、ちゃんとけえてあるんじゃねえですかよ。一真寺、浄円題とね。浄円阿闍梨といや、天海寺の天海僧正と、どっちこっちといわれたほどもこの江戸じゃ名の高かった真言宗のお坊さんなんだ。