Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 221.941 caracteres · 435 pantallas
年の瀬近い江戸の大路の屋並みは、すでにまったく大戸をおろして、まこと名物の江戸の花が、いまにもそこらあたりからじゃんじゃんぼうとやりだしそうな夜ふけでした。
行きついてみると、案の定金助は出先からもどりかえって、そこの長火ばちの向こうに古稀の老体とは見えぬがんじょうな体躯をどっしりと横すわりにさせていたものでしたから、右門はごめんとばかり上がっていきました。
しかし、金助のそのつらだましいをしげしげと見て、右門はちょいと、二の足を踏んだかたちでありました。生まれおちるから火事の中に育って、この世にこわいものは一つもないといいたげな、不敵無類の面貌をしていましたものでしたから、人を見て術を施すにさとい右門は、はて、いかにして口をあかしたものかというように、ややしばしためらっていたようでしたが、そのときはからずもかれの目にとまったものは、そこのへやの境に使われている四本のからかみふすまです。ふすまは家につきものの造作ですから、いっこう不思議でも不審でもなかったが、いぶかしかったことは、その四本だけが他のへやの古すぎるほど古いのに比べて、特別の新しさを備えていることでした。