Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 167.105 caracteres · 337 pantallas
「あら。いきなにいさんね。ちょっと遊んでいらっしゃいよ」
「えへへ……たて引くかい。おら、八丁堀の伝六っていう勇み男なんだ。こっちのだんなは、江戸の娘がぞっこんの――」
「こらッ。何をのぼせているんだ。――許せよ」
伝六をたしなめながらずっとはいっていくと、むだがない。そこの女だまりの小べやの中へ、じろじろ鋭い目を送っていたが、五つ鏡台が並んでいるのに、遊び女は四人しかいないのを見定めるや、間をおかずに、さえざえとした声が飛びました。
「ひとり客を取っているな」
「おりますが、それがなんか――」
「小菊という名の女だろう――」
「そうでござんす。何かご用でも――」
「大ありじゃ。座敷へ案内せい」
怪しみおびえながら導いていったひと間は、薄暗い二階の裏座敷でした。
案の定、へやの中には、目ざしたホシの栄五郎が朝酒の杯をふくみながら、それこそ小菊とおぼしきおしろいくずれのした女と、よろしく歓をつくしているのです。
「やにさがっているな」
「なんでござんす! 不意にひとのへやへはいってきて、失礼な! なんの用がおありでござんす!」
「ちっとばかりお上の御用筋さ。正直に申し立てろよ。