Clásicos japoneses con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lee 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 167.105 caracteres · 337 pantallas
ばかりか、ぬっと上がっていった右門も伝六も、等しくおどろきに打たれて、あっと目をみはりました。
じつにそっくり、じつにうり二つといいたいほどもそっくりそのままの男が、そっくりなかっこうをして、お駒の腰のあたりをかぐようにしながら、手まくらも楽そうに長々と寝そべっていたのです。年も同じように三十三、四、顔だちもまた苦み走ってちょっといい男の、背もそっくり、肉づきもまたそっくり、ただ変わっているところはその月代のあるなしと、武士と町人との相違でした。あっちは黒々と伸びていたのに、こっちは青々とそりあげて、あっちは見るからにふてぶてしい御家人ふうだったのに、こっちは鳶の者か職人か、こざっぱりといなせなあにいふうでした。
しかも、同じようにむっくり起きあがると、同じようにからみついてきたのです。
「どこの野郎だ。なにしに来やがったんだ」
「…………」
「黙ってぬっとへえってきやがって、だれに断わったんだ」
「似たようなことをいうな。おまえはこのうちの、何にあたるえ」
「いらぬお世話じゃねえか。親類だよ」
「なるほど、やっぱり親類か。親類にもいろいろあるが、どんな親類だ。