Clásicos japoneses con furigana
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あいえんきえん
合縁奇縁
佐々木 邦
Lee 合縁奇縁 (あいえんきえん) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 11.349 caracteres · 23 pantallas
「そこだよ。井沢君はカンニングをする気にならないと勉強が出来ないんだ。唯だと張合がなくて頭に入らないと言う」
「変な奴だな」
「つまりカンニングという猟奇的刺戟がないと、本気になれないらしい。変な癖だけれど、それを効果的に利用していたんだから、ナカ/\隅に置けない人間だと思う」
「品行は大丈夫かい?」
「乙だろうな」
「悪いね」
「茶目だからさ。悪気はないけれど、先生から始終睨まれていた」
「そういえば、始終何かやっていたよ」
と僕は思い出した。
「君は親友だろうからな」
「僕のところへ来て、一々失敗を報告する。好奇心が強いんだね。いけないということは何でもして見たいんだ。君、昨夜はカフェーへ探検に行って、あべこべに悉皆探検されてしまったと報告したことがある」
「何うしたんだい?」
「長い憧れのカフェーへ行ったのさ」
「しかし学校の生徒は寄せつけまい」
「そこは考えて、商店の若旦那に扮装して入り込んだ。仲間が一人ある」
「それは君だろう?」
と黒須君は美事言い当てた。
「ハッハヽヽ」
「見ろ」
「それじゃ二人分告白する。諜し合せて、多少懐ろを温かくして出掛けたんだ。女給にはチップをやるものだと聞いていたから、入るとすぐに、五十銭銀貨を二枚握らせた。