Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

こうふ

坑夫

夏目 漱石

Lee 坑夫 (こうふ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.690 caracteres · 283 pantallas

Aozora Bunko

その時飯場頭はようやく口を利いた。奇麗さっぱりと利いた。

「じゃ置く事にしよう。だが規則だから、医者に一遍見て貰ってね。健康の証明書を持って来なくっちゃいけない。――今日と――今日は、もう遅いから、明日の朝、行って見て貰ったらよかろう。――診察場かい。診察場はこれから南の方だ。上がって来る時、見えたろう。あの青いペンキ塗りの家だ。じゃ今日は疲れたろうから、飯場へ帰って緩くり御休み」

と云って窓を閉てた。窓を閉てる前に自分はちょっと頭を下げて、飯場へ引返した。緩くり御休と云ってくれた飯場頭の親切はありがたいが、緩くり寝られるくらいなら、こんなに苦しみはしない。起きていれば獰猛組、寝れば南京虫に責められるばかりだ。たまたま飯の蓋を取れば咽喉へ通らない壁土が出て来る。――しかしいる。いるときめた以上は、どうしてもいて見せる。少くとも安さんが生きてるうちはいる。シキの人間がみんな南京虫になっても、安さんさえ生きて働いてるうちは、自分も生きて働く考えである。こう考えながら半丁ほどの路を降りて飯場へ帰って、二階へ上がった。上がると案のじょう大勢囲炉裏の傍に待ち構えている。