Clásicos japoneses con furigana
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ゆうやけがうすれて
夕焼けがうすれて
小川 未明
Lee 夕焼けがうすれて (ゆうやけがうすれて) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3316 caracteres · 7 pantallas
」と、出がけにいった、わが子の言葉が思い出されました。けれど、帰る時刻のきまっているのに、こうおそいはずがない。なにかまちがいがあったのでなければいいがと、お母さんは心配しました。
「機械にふれて、けがをしたのではないかしらん。」
あれほど、気をつけるようにと、日ごろいっているけれど、どんなことで、あやまちがないともかぎらない。会社へ電話をかけてみようか、電話の番号をよくきいておけばよかったと、お母さんは、気をもんでいられました。
そのうちにも、時計の針はこくこくとたっていったのです。いつも帰る時間より一時間、二時間、二時間半と過ぎてしまったのです。
「あの子にかぎって、だまって、ほかへ遊びにいくようなことはない。」
そう思うと、お母さんは、こうして、じっとしていることができませんでした。
暗い道を、お母さんは、停車場の方へ向かって歩いていました。おそらく、途中で息子に出あうであろうと思われたので、あちらから、足音がすると、立ち止まって、その人の近づくのを待っていました。見ると、ちがっています。またすこしいくと、こちらへくるくつ音がしました。
「あの足音こそ、たしかに達夫のようだ。