Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lee 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 254.021 caracteres · 495 pantallas
ことができるというものでしょう。
ところは北上川の沿岸でもなく、恐山の麓でもありません、近江の国の琵琶の湖畔の胆吹山に向って、道庵先生がハイキングを試み出しました。
「コノ日、天気晴朗ニシテ、空ニ一点ノ雲無ク、乃チ一瓢ヲ携ヘテ柴門ヲ出ヅ……」
明治のある時代に於て、小学校の課目の中に「記事文」というものがありました。その記事文に、一定の型があって、たとえば「車」という課題の下には、
「車ハ木ト金ニテ作リ、荷ヲ運ブニ用フルモノナリ」
といったような型でしたが、ある時、或る学校で「楠木正成」という課題を出しました。大楠公のことに就いては、修身課に於ても、読本課に於ても、充分の予備知識が与えてあるのだから、先生もその点は安心して、右の課題を出したのですが、一人の生徒の答案に曰く、
「楠木正成ハ人ニテ作リ、忠義ニ用フルモノナリ」
唖然として教員先生が言わん術を知らなかった。これが軽薄なるデモ倉やプロ亀の口より出でたとすれば、許すべからざる冒涜であるが、無邪気なる小学児童が苦心のあまりに出でた作文の結果とすれば、単に一場の笑柄のみです。
ついでにもう一つ――これは大菩薩峠の著者が、小学校時代、七つか八つ頃親しく隣席で聞いた実話――同様の目的で、受持の先生が、「先生」