Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lee 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 319.771 caracteres · 617 pantallas

Aozora Bunko

「いや、いかに大きくても、やっぱり家畜は家畜だよ、人間に依存して生きるものだ、だが、依存される人間が位負けをすると、ものになるものもものにならない」

「その通り――」

と米友は得意気に叫ぶと共に、

「何て名なんだい」

「電光――デンコウという名だよ」

「デンコウか――デンコウ」

と米友は、その名を呼んで頭を撫でてやりますと、犬が尾を振って躍り上る。かわいそうに、この犬が躍り上ると、米友を抱きすくめてしまうから、抱きつぶしてしまうおそれがある。

不破の関守氏はこの体を見て感心して、

「なるほど、君は愛犬家の資格を備えている、この犬が一見して君になつくんだからな、もっとも純日本産の犬と違って、あっちの犬は開けている」

「こりゃ、ドコの国の犬だい」

「これは、ドイツという国の種で、グレートデーンという舶来犬だそうだ、デーンだから、デンコウとつけたが、電光石火の如く走るという意味も兼ねている」

「あ、力がありやがる」

改めて米友は、縄をかけ外してみて、この犬の力量を認識する。

「あるとも、この犬が三匹いると、百獣の王なる獅子、あちらではライオンという、その獅子と取組むそうだよ、犬が二匹で大熊を退治るそうだ、まず犬のうちでいちばん強いのはこれだろう」