Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lee 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 214.131 caracteres · 423 pantallas

Aozora Bunko

「明日は間違いがございません……」

また手を引く。

「槍投げ、槍飛び、馬上の槍、水中の槍、綱渡りの槍、飛越えの槍、矢切の槍、鉄砲避けの槍……」

「嘘を言うな! 明日はやらねえ」

怺え兼ねた印度人の米友、我を忘れて口上言いを力に任せて後ろへ引くと、口上言いは尻餅を搗く。

「おや!」

見物は驚く。

「嘘だ!」

米友が喚く。

「おや、あの印度人が日本の言葉を使ったぜ、そうして口上をひっくり返した」

見物はまた沸く。

「あはははは」

道庵先生が、また大笑いをする。

その晩に、お君と米友はこの見世物小屋を追ん出されてしまいました。

「友さん」

お君は泣き出しそうな面をして、三味線だけを小脇にかかえ、

「お前は、あんまり気が短いからいけないのだよ」

「だって仕方がねえ」

米友は、この時はもう黒ではない。黒いところはすっかり洗い落されて、昔に変るのは茶筅を押立てた頭が散切になっただけのこと。身体には盲目縞の筒袖を着ていました。

「口上さんが申しわけをしている時に、あんなことを言い出さなければよかったに、あれですっかり失敗ってしまったんだよ。それでも聞き咎めた人は幾人もなかったからよいけれど、本当にばれた時には、それこそ小屋を壊されて、どんな目に会うか知れなかったよ」