Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lee 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 185.112 caracteres · 362 pantallas

Aozora Bunko

道を違えたものか、或いは横道をして外らしたものか、それはとにかく、早く甲府の城下へ到着することが先手である、と思ったから二人は、無二無三に甲府の城下へ到着しました。

城下へ着いて見たが、甲府城の内外には別に変ったこともない。今や勤番支配の駒井能登守もおらないし、組頭であった神尾主膳もいないが、そんなことは、別段にこの二人に交渉のあることではありません。

「山崎先生」

「何だ」

「久しぶりで甲府の土地へ足を入れて、はじめて思い出した事がありますよ」

「それゃ何事だ」

「ほかの事じゃございません、百の野郎がここの土地へ、いい寝かし物をしておいたことを、いま私が思い出しました。おそらく、百の野郎も忘れていやがると思いますが、そいつをひとつ取り出して来て、旦那のお目にかけましょうかね」

「何だい、その寝かし物というのは」

「そりゃ刀でございます、名刀が一振かくしてあるんでございます」

「ナニ、名刀? 名刀なら有っても決して邪魔にはならねえが、名刀にも品がある、お前たちのいう名刀は、あんまり大した代物ではあるまい」

「それがなかなか素敵で、出処が確かなものなんですよ」

「古刀か、新刀か。