Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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じょせい

女婿

佐々木 邦

Lee 女婿 (じょせい) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 20.954 caracteres · 43 pantallas

Aozora Bunko

「まあ、お前がひどい目に会わせたの?」

と母親は稍※(二の字点、1-2-22)安心したものゝ、

「お前は我儘だから、私、心配ですよ。清之介さんは未だ怒っているんでしょう?」

「いゝえ、お休みする頃には自分が悪かったって悉皆あやまったから、堪忍してやったのよ。私、前から辻村さんが少し癪に障っていましたからね」

と妙子さんは日記を読んだこと丈け省いて経緯の詳論に立ち入った。母親は娘の我儘を認めていても、当人の口から聞けば自然我が子の方に道理があるように思い込む。殊に清之介君のところまで時々来ていながら、唯の一度も此方の御機嫌を伺わないような社員には同情がない。結局、

「辻村さんは辻村さんとして、お前達は何方も我儘なんです。喧嘩は両方が悪いんです」

とは、清之介君、真に有難い仕合せである。

又数月過ぎて秋半ばになった頃、緘黙を守っていた清之介君の胸中に言いたいことが大分積って来た。就中気に入らないのは妙子さんのこのお里通いだった。それも清之介君が夕刻時間きっかりに帰って来ても、妙子さんがいないことさえあった。そういう時は、

「奥さまはお里へ行っていらっしゃいます」