Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lee 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.920 caracteres · 421 pantallas

Aozora Bunko

もし怪物が歯車をたべるために時計を盗むのだとすれば、こんどは、アッとたまげるようなでっかい物を飲みこんでしまったわけです。

東京都内ではありますが、多摩川の上流のさびしい畑の中に、林にかこまれた、ちょっとした丘があって、その上に奇妙な時計塔がそびえています。その家は明治時代のすえごろ、ある有名な時計商の主人が建てたもので、建物全体が古風な赤煉瓦でできていて、時計塔も煉瓦で組みあげ、その上にとんがり帽子のような屋根がのっているのです。

そんなへんぴな所に、こういう時計塔のあることは、東京の人でも知らない人が多かったのですが、こんどの事件で、この塔が一度に有名になってしまいました。というのは、その塔の時計の部分が、一晩のうちに盗みさられてしまったからです。

ある風のはげしい夜でした。その日は若夫婦がとまりがけで用たしに出かけ、家には七十をこした老主人と、年とったばあやと、女中の三人だけで、早くから戸じまりをして寝てしまったのですが、朝起きて見ると、時計塔の四方にある白い文字盤がみんななくなって、中の機械もからっぽになっていることがわかったのです。

文字盤は直径一メートルほどもある大きなもので、それが塔の四方についていたのですから、つごう四枚です。