Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いえ

家

島崎 藤村

Lee 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 126.748 caracteres · 254 pantallas

Aozora Bunko

思いまして――ネ。ところが一夏、彼が帰って来た時に、他の時計をサゲてる。金時計はどうしたと私が聞きましたら、友達から是非貸してくれと言われて置いて来ました、そのかわり友達のを持って来ました、こう言うじゃありませんか。どうでしょう、その友達の時計が今度来たお前さんの帯の間に挾まってる……」

三吉は笑出した。「一体これは宗さんの時計です。近頃私が宗さんから貰ったんです。多分正太さんも宗さんから借りて来たんでしょう」

達雄はお種と顔を見合せた。宗さんとは三吉が直ぐ上の兄にあたる宗蔵のことである。「どうも不思議だ、不思議だと思った」と達雄が言った。

「三吉の方が正直なと見えるテ」とお種も考深い眼付をする。

金側の時計が銀側の時計に変ったということは、三吉にはさ程不思議でもなかった。「正直なと見えるテ」と言われる三吉にすら、それ位のことは若いものに有勝だと思われた。達雄はそうは思わなかった。

「どういう人に成って行くかサ」とお種は更に吾子のことを言出して、長い羅宇の煙管で煙草を吸付けた。「一体彼は妙な気分の奴で、まだ私にも好く解らないが――為る事がどうも危くて危くて――」