Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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よせとしばいと

寄席と芝居と

岡本 綺堂

Lee 寄席と芝居と (よせとしばいと) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 26.084 caracteres · 52 pantallas

Aozora Bunko

もう一つには、菊五郎と違って団十郎らは、人情話の脚色物などを喜ばなかった為でもある。

しかし団十郎らも全く円朝物に手を着けないわけでもなかった。左団次は前にも云った通り、菊五郎の安中草三に附き合って、恒川半三郎の役を勤めている。猶その以前、即ちかの「塩原多助」「牡丹燈籠」などが菊五郎によって上演されない頃、明治十九年新富座一月興行に於いて団十郎と左団次は已に円朝物を上演しているのである。それは「西洋話日本写絵」という六幕十五場の長編で黙阿弥が七十二歳の作である。勿論、黙阿弥一人の筆に成ったのではなく、門下の新七や其水も手伝ったのであろうが、七十二歳にしてこの作あり、その後にも「加賀鳶」「渡辺崋山」「花井お梅」その他の長編を続々発表しているのを見ても、黙阿弥の老健が思いやられる。外国の例はしばらく措き、日本でも近松といい、南北といい、黙阿弥といい、いずれも筆を執っては老健無比、まことに畏るべきである。

この「西洋話」は円朝の「英国孝子伝」を脚色したもので、原作はやはり若林坩蔵の速記本として、かの「牡丹燈籠」などと同様、日本紙綴じの分冊として発行されたのである。