Clásicos japoneses con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lee 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 163.270 caracteres · 325 pantallas
わ、笑わしたなあこの私なんだ。そ、そいつが元で小勇ン畜生め、手前の下手ァ棚に上げやがって、師匠にあんな恥ィかかして。ええ畜生。小勇も小勇なら大師匠もまた……」
人間はどじでも師匠思いの萬朝、身体中を怒りに慄わして猛り立った。
「でも……でも……お前」
まだギューッと大きな萬朝の身体を抱きかかえたまま、
「いけない今夜は。今夜だけは勘弁しておくれ、この私に免じて。お前の親切は圓朝涙のでるほどうれしいけれど、いまお前が飛び込んでいったらせっかく納まった騒ぎがまた大きくなる。そうなると却って私が困る。ね、分ったかい、ねえ萬朝、分ったかい、分って……分っておくれよ後生だから」
ややしばらくしばらくして、しっかりと圓朝のかかえている胴体が、ガタンガタンと大きく二つ縦に動いた。
「オ、ありがと。分ってくれたね。ありがとよ萬朝。いい子だいい子だ。よく分っておくれだったねえお前」
子供にでも話すよう、やさしく涙に濡れた声で、
「でも、でも、お前にこんな芸のほかのことで苦労をかけるなんて、私が……みんな私が至らないからだ。しがない師匠を持ったためによけいな苦労をかけさせてねえ萬朝、ご、ごめん……」