Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lee 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 152.885 caracteres · 308 pantallas

Aozora Bunko

「たとい夜分、僕が訪ねたとしても、凶行は九時半に行われているというじゃないか。僕は知らん、僕は知らん」

「多分そうおっしゃるだろうと思いましたよ」

と、俊夫君は威圧するように言いました。

「しかし時計の針はきっと、あとから付け替えたものにちがいありません。というのは、時計の蓋のガラスを検べてみましたら、表面にピストルから発射された硝煙の煤がついておりました。これはピストルをごく近いところから発射した証拠です。すなわち犯人がわざと時計に打ちこむためにやったことです。

してみると、その目的は言うまでもなく、凶行の時間を誤らせるためなのです。犯人はガラスの煤に気がつかぬくらいですから、少々あわてたに違いありません。だからことによると、犯人は、時計の針を動かす先にピストルを打ちこんだかもしれません。そうすれば、針が動きませんから、針をはずして置きかえたにちがいありません。

ところで、これからが肝要なところです。Pのおじさんもよく聞いてください。いいですか、犯人はきっとあわてておりますから、針を置きかえて時間だけを進めても、時計をチンチンと打たせておくことを忘れたに違いありません。