Clásicos japoneses con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lee 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 152.885 caracteres · 308 pantallas
かれこれするうち私たちは国府津駅に着きました。富士山が白い衣をかついではるか彼方につっ立っております。私たちはその英姿をほめたたえながら、以前はここから小田原行の電車に乗り、小田原に着くとすぐ熱海行軽便鉄道に乗ったので、軽便鉄道はその形が至って古めかしく、まるでステファンソンがはじめて作った機関車のようだったが、今は立派な電気機関車が走っています。
その頃は時々断崖の上で、もしや転覆しはしないかとひやひやしたものです。とうとう私たちは目的地の伊豆山にまいりました。伊豆山の元の停留場に立つと、前には眼下はるかに海があり、後ろには鬱蒼たる樹木に覆われた山があります。相州屋へ行くには、ここから長い石段のある道を降りねばなりません。俊夫君は、前面のはや暮れ初めた海中に横たわる島を指して、
「あれは初島だよ」
と言いました。
海岸の白砂のないのは物足らぬけれど、このあたりから清澄な温泉が出ると思えば、それくらいのことは我慢しなければなりません。その温泉宿のうちでも、東洋一の浴槽をもっているという点で名高いのが、これから行こうとする相州屋であります。私はいつの間にか、事件のことを忘れてしまって、あたりの風光や温泉のことなどに心を奪われておりました。