Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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やまへかえったやまがら

山へ帰ったやまがら

小川 未明

Lee 山へ帰ったやまがら (やまへかえったやまがら) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 2134 caracteres · 5 pantallas

Aozora Bunko

英ちゃんの飼っているやまがらは、それは、よく馴れて、かごから出ると指先にとまったり、頭の上にとまったり、また、耳にとまったりするので、みんなからかわいがられていました。

はじめのうちは、外へ飛び出すと、もうかごへはもどってこないものと思って、障子を閉めて、へやの中で遊ばしたものです。しかし、長いうちにいつしかここが、自分のすみかと思ってしまったので、すこしばかり遊ぶと、またかごの中へ入ってしまいました。そして、ここがいちばん安心だというふうに、頭をかしげて、いままでさわいで疲れたからだを、じっとして休めるのでありました。

「こんないい鳥はめったにないよ。」と、英ちゃんは、平常から自慢していました。

「どの鳥だって馴れれば同じさ。しかし子飼いでないと、なかなかこんなにならないそうだね。」と、兄さんがいいました。

お正月のある日のことでした。空にはたこのうなり音がしていました。英ちゃんは、やまがらに餌をやってから、わざとかごの口を閉めずにおきましたけれど、やまがらは、外へ出ようとしません。そのとき兄さんは口笛を吹いて、指を出して見せました。するとやまがらは、ついと飛んできて指に止まりました。