Clásicos japoneses con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lee 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.130 caracteres · 422 pantallas
はいりこんだばかりか、いく十という時計を、だれにもさとられぬように、どうして止めることができたのでしょう。
店員たちは、ひとりひとり、げんじゅうな取りしらべをうけましたが、べつにあやしい者もありません。すると、二十面相は幽霊のように、しめきった雨戸のすきまからでもはいってきたのでしょうか。そして、だれの目にもふれない、フワフワした気体のようなものになって、一つ一つ時計を止めてまわったのでしょうか。
しかも、うすきみの悪い怪盗の予告は、それで終わったわけではありません。つぎには、さらにいっそう奥深く、賊の魔の手がのびてきました。
その翌早朝のこと、大鳥氏は、下ばたらきの小娘の、けたたましいさけび声に目をさましました。その声が、黄金塔の安置してある部屋の方角から、聞こえてきましたので、大鳥氏はハッとしてとびおきると、そのへんに居あわせた店員をともなって、息せききってかけつけました。
例の十畳の座敷の前までいってみますと、そこに、つい四日ばかり前にやといいれた、十五―六のかわいらしいお手伝いさんが、おどろきのあまり口もきけないようすで、しきりと座敷の板戸を指さしていました。