Clásicos japoneses con furigana
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Lee 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.330 caracteres · 497 pantallas
全く、私は生れなきゃよかった部類の女なンだから……。私は馬と夫婦になったっていいと思う。全く邪魔っけな重たい躯なンて不用そのもの、鼻だけで歩きたい位のものだ。ゴオゴリもこんな気持ちで長ったらしい小説なんかでかきくどいたのに違いない。
何時寝るともなく
静かに眠り夢をみる
ただ食べる夢男の夢
特別残酷な笑い事の夢
耳の奥で調子を取る慾
びいんびいんと弓を鳴らす
茶碗つぎの中国人の夢
走って行って追いかえされて
けろりとして烏のように啼く
太々しいくせに時には泣きたくなる
咬み傷一つ誰にもつけた事のない
よぼよぼの鼠のくりごと
畸形で、男と寝たがる意地ぎたなさ
その日その日が食ってゆければ
まず学者は論文を書く
そんなものなのだろうけれど
私は陳列を見ているといいのだ
みんな手に取ってみせる力が湧く
(八月×日)
下谷の根岸に風鈴を買いに行き、円い帽子入れに風鈴を詰めて貰って、大きなかさばった荷物を背負って歩く。薄い硝子の玉に、銀のメッキをしたのがダースで八十四銭。馬鹿馬鹿しい話なンだけど、これを草しのぶの下に吊して、色紙のタンザクをつけて売るにはね。汗びっしょりで、何とも気持ちが悪い。