Clásicos japoneses con furigana
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しんせい
新生
島崎 藤村
Lee 新生 (しんせい) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 334.815 caracteres · 663 pantallas
百十八
として子供等に喜び迎えられていた。
「一寸父さんのところへ御使に来ましたから、その御用を済ましてしまって――それから後で」
と輝子は泉太や繁を言い宥めた。岸本は湯をたやさずにある火鉢の側で輝子を迎えた。義雄兄の方からの返事を聞くまでは彼も落ちつかなかった。
「お父さんが、いずれこの御返事は後から致しますッて――」
輝子は意味ありげに言って、更にきっぱりとした調子で、
「節ちゃんはもう叔父さんのところへお手伝いには上げませんから、そのお積りでいらっして下さい」
こう岸本に言った。輝子は、岸本が悪い顔でもするのを待受けるかのようにそれを言ったが、岸本の方ではもとよりそのつもりであった。
「それは承知しました」
と彼は簡単に答えた。
「それから、お父さんが叔父さんにそう言って下さいッて――『青くなったり、赤くなったりして、自分の為た事を書かなければ食えないかと思うと、御気の毒な商売だ』ッて、そう言って下さいッて――」
輝子を通して聞くこの兄の言葉をも岸本はそのまま受けて置いた。それよりも岸本は祖母さんのことを知りたかった。
「祖母さんにも話してくれたかね――」と彼が訊いた。