Clásicos japoneses con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Lee 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.666 caracteres · 84 pantallas
四
するうちまた奥州に戦争がはじまりました。それは義家が鎮守府将軍になって奥州に下って居りますと、清原真衡、家衡という荒えびすの兄弟の内輪けんかからはじまって、しまいには、家衡がおじの武衡を語らって、義家に向かって来たのでした。
そこで義家は身方の軍勢を率いて、こんども餓えと寒さになやみながら、三年の間わき目もふらずに戦いました。
この戦の間のことでした。ある日義家が何気なく野原を通って行きますと、草の深く茂った中から、出し抜けにばらばらとがんがたくさん飛び立ちました。義家はこれを見てしばらく考えていましたが、
「野にがんが乱れて立ったところをみると、きっと伏兵があるのだ。それ、こちらから先へかかれ。」
といいつけて、そこらの野原を狩りたてますと、案の定たくさんの伏兵が草の中にかくれていました。そしてみんなみつかって殺されてしまいました。その時義家は家来たちに向かって、
「がんの乱れて立つ時は伏兵があるしるしだということは、匡房の卿から教わった兵学の本にあることだ。お陰で危ないところを助かった。だから学問はしなければならないものだ。」
といいました。