Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lee 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.481 caracteres · 74 pantallas

Aozora Bunko

その綱の端を、どこかしっかりしたところへ結びつける必要がある。ああ、これがいい、ここに鉄の棒が出ているから」

その鉄の棒は、塀をつくるときに、骨組としていれたものであったらしい。それに少年たちが持ってきた綱を結びつけ、それから綱をおそるおそる井戸の中へたらした。

「下へついたか」

「うん、まだまだ。……あっ、今、綱の端が下についたらしい、ずいぶん深いね。十五メートルぐらいある」

「深い井戸だなあ」

「さあ、誰が先に下りるか」

「よし、ぼくが下りる」

そういったのは八木だった。彼は探偵長だったから、自分が一番はじめに下りるのがあたり前だと思った。

「大丈夫かい、入る前に、よく中を見た方がいいんだが、懐中電灯を紐にぶら下げて、中を見ようか」

「いや、そんなことをしたら、悪いやつに見つかるかもしれないよ。どうせ下りるなら、くらがり井戸をそっと下りて行く方がいいと思う」

八木はそういった。

「よし、君の好きなようにしたがいい、そのかわり、もし危険を感じたら、この綱をゆすぶるんだよ。それが信号さ、SOSの危険信号さ。するとぼくたち四人は力をあわせて、すぐこの綱を引張りあげるからね、君はしっかり綱につかまっているんだよ」