Clásicos japoneses con furigana
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とけいやしきのひみつ
時計屋敷の秘密
海野 十三
Lee 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.481 caracteres · 74 pantallas
それは、壁がしっかりしているばかりか、ひきあけるにも、何の穴もなかった。つまりここはこの部屋にいる者が、勝手にあけたてするところではなかったのだ。
五井たちはがっかりしたが、なおも希望を捨てずに、この部屋を探しまわった。この部屋は、がらんとしていて、何一つおいていない部屋だった。戸もなければ、襖もない、あるのは厚い壁ばかり、天井は太い木で組合わした格子天井いったいこの部屋はどこから出入りするのか分らない。
「あ、窓があるよ、あそこにある、空気ぬきかもしれない」
六条の目が、天井に近い隅っこに、鉄格子の小さい窓らしいものを見つけた。しかしこの窓からは、あかりがはいってこなかった。鉄格子の外に、窓をふたしているものがあるのだ。
「あれを、叩きやぶろうじゃないか、するとあかりがはいって来るかもしれないよ」
「よろしい。それでは、元の場所まで行って、階段のこわれたところから、材木でも見つけてこよう」
そのときだった。
とつぜん大きな音をたてて、鉦が鳴った。かーン。
「あ、なんだろう」
ぎりぎりと音がして、また、かーンとひびいた鉦の音。
四少年は思わず一つところにかけ集った。