Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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じげんばくだんきたん

時限爆弾奇譚

海野 十三

Lee 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 9934 caracteres · 20 pantallas

Aozora Bunko

燻製ものの一尾や半尾ぐらいはありそうなものじゃ。とにかく金に糸目はつけん。君にもしっかりチップを弾むよ」

「さあ、弱りましたな。ちょっとお待ち下さい、……ところで金博士。一体、十五年先というような長期性時限爆弾は、何の効果があるのですか」

「おや君は、いやに変な声を出すじゃないか。とにかく時限爆弾などというようなものは、長期のものほど効果が大きいのじゃ。たとえば一塊の煉瓦じゃ。新しい煉瓦が路に落ちていれば目につくが、その煉瓦が、建物に使われて居り、既に十五年も経って苔むして古ぼけているとすると、誰がそれを時限爆弾たることを発見するだろうか。その油断に乗じて、どかーんと一たび爆発すれば、相当な損害を与えることが出来る。だから、時限爆弾は長期のものほど大いによろしいのである」

「なるほど。で、もう一つ伺いたいのはその、長期性時限爆弾の正味ですが、その実体はどれくらいの大きさのものでしょうか。定めし、ずいぶん小さいのでしょうなあ」

「時限爆弾の大きさかね。それは大きいのも小さいのもいろいろ有るがね。今まで造ったうちで極く小さいものというと、婦人の持っているコンパクトぐらいじゃね。