Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しゅにっき

朱日記

泉 鏡花

Lee 朱日記 (しゅにっき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.583 caracteres · 28 pantallas

Aozora Bunko

(沢山お食んなさいよ。皆、貴下の阿母さんのような美しい血になるから。)

と言ったんだそうだ。土産にもくれた。帰って誰が下すった、と父にそう言いましょうと、聞くと、

(貴下のお亡なんなすった阿母のお友だちです。)

と言ったってな。あの児の母親はなくなった筈だ。

が、ここまではとにかく無事だ、源助。

その婦人が、今朝また、この学校へ来たんだとな。」

源助は、びくりとして退る。

「今度は運動場。で、十時の算術が済んだ放課の時だ。風にもめげずに皆駆出すが、ああいう児だから、一人で、それでも遊戯さな……石盤へこう姉様の顔を描いていると、硝子戸越に……夢にも忘れない……その美しい顔を見せて、外へ出るよう目で教える……一度逢ったばかりだけれども、小児は一目顔を見ると、もうその心が通じたそうよ。」

七

「宮浜はな、今日は、その婦人が紅い木の実の簪を挿していた、やっぱり茱萸だろうと云うが、果物の簪は無かろう……小児の目だもの、珊瑚かも知れん。

そんな事はとにかくだ。

直ぐに、嬉々と廊下から大廻りに、ちょうど自分の席の窓の外。その婦人の待っている処へ出ると、それ、散々に吹散らされながら、小児が一杯、ふらふらしているだろう。