Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lee 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 162.294 caracteres · 318 pantallas
八
八
そのむかしばなしを、一伍一什、熹朔さんに話しました……
「とにかく芝居茶屋だの、浚いだの、祭礼だの、そういう字のならんでいるのをみただけでもうカッとなってしまったんですからね。」
そのあとそういってわらいました。
が、いまだからそうわらえるようなもの、実際それまでの文学は、そういってもそういう文字に縁がなさすぎました。そういう存在の美しさに眼をふさぎすぎました。そういう人生を下積にしすぎました。――決してそれは自然主義の文学ばかりでなく、そのまえの硯友社の文学にしてもなおその繊細さを欠いていました。東京の、東京人の生活、あく迄ただしい伝統をもったその生活の、その底にかよういみじくも哀しいかれらの呼吸を、われわれ決してそれまでのどの文学にも聴くことが出来なかったのでした……
が、やがてその広っ場を出てお堂のまえに立ったとき、
「これァいけない。」
ひそかにそうあたりをみ廻しました。
お堂は出来ました。立派に再建出来ました。でもそのお堂のまわり、お堂を取巻くいろいろの建造物の、もとのすがたにすべてまだ立ちもどっていないことがいたましく……というよりも、もっと弱い感じに寂しくつつましく震災の名残を物語っています。