Clásicos japoneses con furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lee 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 161.305 caracteres · 321 pantallas
そして、労働者たちは、自分たちに会社から支払うところの食糧費がいくらであるか、それすらも知らなかった。
もし搾ろうとするならば、搾られる者が「何か」――それはきわめて詰まらぬことでいい、二と二とを加えると四となるということでも――知っているということは、それより悪いことを、搾るものが見つけるのが困難であろう。つまり何でも知らなきゃいいのだ。知ってると理屈が多くて困るのだ! かくておもての「ゴロツキ」どもは、完全に何も知らなかった。自分の手帳まで事務室に取り上げられてしまうのであった。そして、ついでに判も。かくて、彼らは、ゴロツキにされてしまうのであった。
そこでは、何でもふんだくる者が紳士であることは、十八世紀の英国のゼントルマンとすこしも変わることはなかった。そして奪われるものは、いつでも、ゴロツキであるのだ! 全く奪われるものは、いつでも、ゴロツキであるのだ! 奪うものと奪われるものとの間、ゼントルマンとゴロツキとは絶えないのだ!
「生存権すら主張ができない」ことは、どんなに、ボーイ長をいらだたせたことだろう。そこに人間の生命の疾患に対しての、病院がいくつも甍を並べているのに、彼はそのまま、横浜からまた船で戻ってしまったのだ。