Clásicos japoneses con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lee 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.653 caracteres · 98 pantallas
先生のように爆薬漁業を不正漁業なんて云っている役人は一人も居りませんよ。ドン大明神様々というので、駐在巡査でも一身代作っている者が居る位です。尋常に巾着網や、長瀬網を引いている奴は、馬鹿みたようなもんで……ヘエ……。
……そのほかに爆薬の出て来る処は無いか……と仰言るのですか。ヘエ。それあ在るという噂は確かに聞いておりますが、本当か虚構かは私も保証出来ません。つまりそこ、ここの火薬庫の主任が、一生一代の大きなサバを読んで渡すことがあるそうで、古い話ですが大阪や、目黒の火薬庫の爆発はその帳尻を誤魔化すために遣ったものだとも云います。そのほか大勢で火薬庫を襲撃した事件も在ると申しますがドンナものでしょうか。新聞には出ていたそうですが……。
……そんな大物の捌け口が、ドン方面ばっかりで無い事は保証出来ます。露西亜や、支那に売込んで行く様子も、この眼で見たんですからいつでも現場に御案内致しますが、しかし値段のところはちょっと見当が付きかねます。何でも長城から哈爾賓を越えると爆薬の値段が二倍になる。露西亜境の黒龍江を渡ると四倍になるんだそうですが、これは拳銃でも何でも、禁制品はミンナ同じ事でしょう。