Clásicos japoneses con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lee 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 229.387 caracteres · 453 pantallas
今、兎をたくさん飼っています。兎は湿気に弱い由。達ちゃんのとき生れた兎の仔を、うちの猫の玉がとって自分の仔に食わしたことがあります。うちの玉は七年とかいます。あなたも御存じかしら。
明日は自転車坊さんが来ます。これはお母さんの命名。野原のお寺に二十三四の役僧がいて、この人は自転車にのって来るからです。
今十二時半。エー、キャンレー、キャンレー、ああキャンレー、キャンレー、キャンレーと呼んで通る。毎日、晴天だと今頃。これはキャンデーのことです。氷菓子だそうです。この辺の子供は、東北地方のようにとうもろこしや枝豆はたべないのですってね。こういうものをたべる由。
十八日 きょうも晴れて東からすこし肌寒い風が吹いてくる。きのうのラジオで東京は平年よりずっと冷える由。工合はいかがですか。冷えをお腹に引込まないようにくれぐれ願います。
きのうは夕方御飯のとき(この頃は大てい七時すぎ。日が長いので)お母さんが大助さんの生れた家(自注6)へ炭を届けさせるついでに、螢の工合をきかせ、どっさり出るという報告で、私を螢狩りにつれていって下さいました。八時に内藤のタクシーを呼んで、お母さん、多賀子、私、河村さんの細君と総領息子と金物やの娘がのり、助手台へうちの倫公が、すすはきに使いそうな笹っ葉をくくりつけた竹をもってのった。