Clásicos japoneses con furigana
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せいかつといちまいのしゅうきょう
生活と一枚の宗教
倉田 百三
Lee 生活と一枚の宗教 (せいかつといちまいのしゅうきょう) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 69.276 caracteres · 137 pantallas
しかし私は去年埼玉県の野火止平林寺というところへ籠もって坐禅していたのでありますが、そのときに思ったのであります。食べる物でも、みなさんもご承知のとおり、たくあんとムギ飯とのほかはまったく何にもない。一日の食費は十銭で生きているのであります。そういうふうにして暮らしておりますけれども、考えることは何を考えているかというと、仏になることを考えている。仏になるにはどうしたらよいかということを、とにかく朝から晩まで、それは精進している人も、怠けている人もありますけれども、とにかく成仏するか、しないかということを問題としている。それで私たちはとにかく実際はこせこせしている。けれどもこの世に生まれてきて、五十年なら五十年として死ぬものである。どういうことが起こりましても、自分が生きて死ぬことより大きいことはない。よく演説をするときでも、聴衆が一人だと思って話せということをよくいいます。この世にはたくさんの人がおります。けれども現実にある苦しみは一人の人の心の中にあるのである。だから何億人なら何億人の人が苦しんでいるとしても、現実の苦しみの存在しているのは個人個人の心の中である。