Clásicos japoneses con furigana
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Lee 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) de 大杉 栄 (おおすぎさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 24.326 caracteres · 49 pantallas
現に同志の一人の細君は、面会へ行くたびにお土産物を持って彼を訪うて、ずいぶん歓待されたという話だ。が、僕の女房は、早く出獄した他の同志から僕と彼との間柄をよく聞き知っていたので、とうとう訪ねても見なかったそうだ。
それから二年ばかりして、ある日の新聞に、この教務所長が収賄をして千葉監獄へ収監されたという記事を発見した。もっともその後証拠不十分で放免になったと聞いたが。
教誨師については先日面白い話を聞いた。荒畑と山川とが東京監獄から放免になるのを、朝早く、門前のある差入屋まで迎えに行った。二人とも少し痩せて顔の色も大ぶ蒼白くはなっていたが、それでも元気で出て来た。
差入室の一室でしばらくみんなで快談した。迎えられるものも迎えるものも大がいみな獄通だ。迎えられるものは盛んにその新知識をふりまく。迎えるものは急転直下した世間の出来事を語る。
「おい、抱月が死んで、須磨子がそのあとを追って自殺したのを知っているかい?」
とたしか堺が二人に尋ねた。
「ああ知っているよ。実はそれについて面白いことがあるんだ。」
荒畑が堺の言葉のまだ終らぬうちに、キャッキャと笑いながら言った。