Clásicos japoneses con furigana
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かんがえこじき
考えこじき
小川 未明
Lee 考えこじき (かんがえこじき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 4263 caracteres · 9 pantallas
「よほどのとんまでなければ、これにつまずくものはない。」ということです。
もしそうきめられれば、なにも問題はないのであるが、はたして、この場合、だれにたいしても、こういう叡智を信ずることができるだろうか。もし信じられぬとすれば、この後に起こるであろうできごとに、自分はまったく責任がないとはいえぬのであると考えられるのでした。
清吉は、じっさいについて、これを知ろうと、すこしはなれた電柱のところに立って、往来の人々のようすを見守ったのでありました。くつの人、げたの人、ぞうりの人、また、ゴムたびをはいたものと、じつに、人々のはきものは、いちようではなかったけれど、どの人も、その鉄棒の頭をふんだり、つまずくものはなかったのであります。それは、みんなの注意がいきとどくからとはいえなかった。なぜなら、なかには、上をむいていくもの、横を見ながら、足もとには、てんで注意をしないものもいるからでした。
考えればじつにふしぎなことです。
「すべてが、偶然に支配されているとしか思えない。それに、人間には、つねに六感がはたらくからだろう。」
こうして、なんでもないところに、かれは真理の顔がうかがわれるような気がしました。