Clásicos japoneses con furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lee 胡堂百話 (こどうひゃくわ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 124.386 caracteres · 248 pantallas
こういう大家と議論したって始まらないから黙っていると、
「法律思想というものは、昔から東洋にもありました。たとえば、執行猶予という考えですね。唐の太宗は、死刑囚三百九十人を家に帰らせ、来年の秋に、刑を行うから、それまでに戻って来い。といったというのです」
「戻って来ましたか」
「一人残らず戻って来ました。太宗、即ち、これを許す。と書いてあります。善に立ち返った者は罰しないという思想です」
「なるほど」
「シナでは、存留養親といって、罪を犯した者に、老いたる親があれば、親を養うために、その子を許すという思想があった。これは少々、行きすぎですが、犯罪そのものを直視するほかに、もう一つ別の要素をも加味するというのはおもしろい」
「行為だけを見ないのですね」
「古い本を調べますとね、乞食の犯罪、貧乏人の犯罪などは、あまり罰されていない。高位高官の者の汚職の罪。こういうのは、死刑を課したものでした、西洋から来た今の法律は、行為を罰して動機を罰しないが、殺した方が善人で、殺された方が悪人だという殺人事件だってあるはずです」
「レミゼラブル」のジャン・バルジャンのように、やむにやまれず、罪に触れたという場合が、世の中にはいくらもあるはずだ。