Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あぢさい

花火・来訪者 他十一篇

永井 荷風

Lee 花火・来訪者 他十一篇 (あぢさい) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 52.046 caracteres · 104 pantallas

Aozora Bunko

日本人の面貌は表情に乏しく、陰険にして且下賤に見えるので、聴者に不快の感を起さしめる。その音声は低く濁っているのみか平坦にして更に抑揚がない。その言語は散漫にして且無意義なる剰語が多い。一言半句を発する毎に必デアリマス。デゴザリマス。ト云ウワケデスの如き剰語が反復せられる。暫く聴いているとこれ等の剰語ばかりが耳について他の必要な言語は聞取れないようになる。翻って文章のことを思うに言文一致体の文においても心ある詞芸家は筆を秉るに当って文勢の緩漫に流るることを慮り、成るべくデアルの剰語の反復を避けようと苦心している。講演においては目に見る文章よりも一層これ等の注意が無くてはならぬ筈であろう。日本人の相貌は今遽にこれを奈何ともすることができない。しかしその音声と言語とはなお練磨することができる。今日試にラジオの講演について耳を傾くるに、世の講演者にしてこれ等の事について苦心の痕を示したものはまだ一人もないようである。西洋人の言語音声は演説に適している。西洋には夙くより即興詩の朗読が行われた。また演劇について見るも彼国には長き独白があって、しかも聴客を倦ましめない。