Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lee 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 189.935 caracteres · 379 pantallas

Aozora Bunko

人なのでございます」

富「何ういう事で払うのだ」

縫「はい、その何でございます、誠に只もう出所が分って居りまして、古着屋などからお取り遊ばしますと、それは分りません事で、もしやそれが何でございますね、ま随分お寺へ掛無垢や何かに成ってまいったのが、知らばっくれて払いに出ます事が幾許もございます、左様な不祥な品と違いまして、出所も分って居りますから何かと存じまして」

富「それは分っているが、何ういう訳で払いに出たのだえ」

縫「まことに困ります、急にその災難で」

富「むゝう災難……何ういう災難で」

縫「いえ、その別に災難と申す訳もございませんけれども、急に嫁にまいるつもりで拵えました縁が破談になりまして、不用になった物で」

富「はゝア、これは何と申す婦人のだえ、何屋の娘か知らんけれども、何と申す人の着物だえ」

縫「そりゃアその何でございます、私のような名でございますね」

富「手前のような……矢張縫という名かえ」

縫「いゝえ、縫という名じゃアございませんが、その心安くいたす間柄の者で」

富「心安い何という名だえ」

縫「それはどうも誠に何でございますね、その人は名を種々に取換る人なんで、最初はきんと申して、それから芳となりましたり、またお梅となったり何か致しました」