Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lee 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 189.935 caracteres · 379 pantallas

Aozora Bunko

通りに行くかな」

權「屹度行ります、其処は主家来の情合だからね」

殿「うん面白い奴じゃ、然らば敵が若し斯様に致したら何うする」

とすっと立ち上って、欄間に掛けて有りました九尺柄の大身の槍を取って、スッ/\と二三度しごいて、

「斯様に突き掛けたら何う致す」

と真に突いて蒐った時に權六が、

權「然うすれば斯う致します」

と少しも動かずに、ジリ/\と殿様の前へ進むという正直律義の人でございます。

十

粂野紋之丞前次と仰しゃる方は、未だお部屋住では有りますが、勇気の優れた方で、活溌なり学問もあり、実に文武兼備と講釈師なら誉る立派な殿様でございますなれども、そこはお大名の疳癪で、甚く逆らって参ると、直に抜打に御家来の首がコロリなどゝいう事が有るもので、只今の華族さまは開けて在っしゃいますから、其様な野蛮な刄物三昧などはございませんが、前次様は御勇気のお方だけあって、九尺柄の大身の槍をすっと繰出した時に、權六は不意を打たれ、受くるものが有りませんから左の掌で、

權「むゝ」

と受けましたが剛い奴で、中指と無名指の間をすっと貫かれたが、其の掌で槍の柄を捕まえて、ぐッと全身の力で引きました。