Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lee 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 335.908 caracteres · 669 pantallas
「そこでどっちが勝ちそうか?」
「云わずと知れた右衛門であろうよ」
「ところが」とまたも打ち消して、「いかにも初めはそう見えた。右衛門の勝利に見えていたが、俄然近頃は手の裏返すように、あったら遊君とは云われる島君、当世流に襟元に着いてあの悪者の紋十郎めに、まんざらでもない素振りを見せ、へばり付いているという事じゃ」
「どうじゃな気の毒な右衛門は、さぞ悲しんでいるであろうの?」
「ところがそれがそうでないのじゃ。暢気と云おうか馬鹿と云おうか、それとも気でも狂ったのか、怨めしいような顔もせず、ニヤニヤ笑っていると云う事じゃ」
「そこがあの男の偉いところだ。恋の相手は売物の遊君、しかも腸の腐った女。何んで利口な右衛門が、そんな女を張り合って、紋十郎ずれと争おうぞ」――こう噂に立てられた。
残った花桐
ここは和佐保の宿駅である。――天蓋山の鉱山からも、また船津の城下からも、ひとしく二里の道程を距てた、飛騨きっての歓楽境、例えば室の津、潮来のような、遊君または狡童などの売色の徒、館を並べ、箏、笛、鼓、太鼓の音が、日夜微妙の天楽を奏し、羈旅の人々を慰めるという、いわゆる今日での芸者町であった。