Clásicos japoneses con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lee 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 335.908 caracteres · 669 pantallas
多くの人達は獣人族のために奴隷にされてコキ使われよう! かりにも一国の主たる者が、どうして平然としていられよう。ここだ、王者の悲哀は!」
大物主は眼を抑えた。が、忽ちカッと開いた。
「俺は敢て決心する! 美麻奈姫をくれてやろう! 彼奴に彼奴に獣人酋長に! そうして国土を平和にしよう! だがああ俺は悲しいのだ。おお座にもいられない。俺を俺の部屋に連れて行ってくれ! ……おおそれから鐘を鳴らせ! おおそれから青い火を上げろ! 和睦の合図の青い烽火を!」
山津主に介抱され、大物主は場を出た。
麒麟山を驚かせ、陰々たる鐘の鳴ったのは、それから間もなくのことであった。
つづいて青色の烽火が上がり、闇夜の海のように輝かせた。
こうして両国は平和となった。大建築はとどこおりなく、進行するに相違ない。
だが憐れなは犠牲者であった。美しい無邪気な美麻奈姫であった。蛮族の国へ行かなければならない。
彼女はそんな事は知っていなかった。
彼女は自分の豪奢の部屋で、鳰鳥を相手に話していた。
「木曽福島? 木曽福島? 聞かない地名でございますこと。……妾の知っている土地と云えば、麗人国と獣人国と、片輪者の住む『岩石の国』